SUSTAINABLE★SELECTION 2023
三つ星選定

田植え前に購入、生産者と交流も

  • 製品・サービス名

    予約登録米

  • 企業・組織名

    パルシステム生活協同組合連合会

  • 所在地

    東京都新宿区大久保

  • 田植え前に購入、生産者と交流も

    週1回、利用者宅に商品を配達する生協宅配を活用した制度。作付け前の4月―5月に予約登録した米を収穫後の10月以降、定期的に届ける。登録米は品種や重量、配達週を選べる。利用者が年間の定期消費と減農薬栽培などの生産努力に応じた適正な価格での購入を田植え前に約束する仕組み。事業者の事前買い付けで在庫リスクを抱える販売管理ではなく、個人の消費意志を前提とする。

    フードバンクやプラ削減も

    環境負荷の低い石けん、農薬削減で生産した米・青果など環境に配慮した製品を多数展開。プラ削減にも取り組む。宅配時に使用済み牛乳パックやカタログなどを回収する「静脈物流」を実践。再エネ電力の供給事業も展開。宅配仕分け時に発生する商品の予備をフードバンクや子ども食堂に年間110万食分提供する。組合員による理事長はすべて女性で、各生協の理事も過半数が女性で構成する。

    担当者メッセージ

    パルシステムの「予約登録米」は1993年の記録的な米不作を機に誕生しました。 当初は「日常的に利用する人が買えるように」が目的でしたが、生産者と消費者の試行錯誤から、環境保全や経営安定、災害時の安定供給などにも役立つ制度へと進化しました。 今後も米作りを中心に持続可能な農業や地域づくりを追求していきます。
    産直事業本部第1産直部米穀課課長(ごはんソムリエ) 佐野 正和

    産直事業本部第1産直部米穀課課長(ごはんソムリエ) 佐野 正和

  • 三つ星選考委員コメント

    パルシステムは、1993年の米大凶作を機にコメ備蓄システムを構築しました。 作付け前に購入予約をすることで収穫後定期配送するシステムは、食品ロスを削減すると同時に、生産に消費者の意向を反映する持続可能な農業の実現にとっても優れた取り組みです。 また、協同組合の理念に則り、生産から消費、そして廃棄までの利害関係者が持続可能な社会づくりに向けて連携しています。 環境問題の深刻化と同時に、経済的にも停滞し生活の格差が広がる時代に、協同組合の必要性を示す先駆的取り組みであり、30年以上継続していることも高く評価できます。

    徳江 倫明・一般社団法人フードトラストプロジェクト 理事長

    徳江 倫明・一般社団法人フードトラストプロジェクト 理事長

  • 価格

    予約登録米:1,100―3,500円

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